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ヒトとサルを分けるDNA [読書感想]

 ずいぶん前に「5万年前、全人類の祖先はアフリカを旅だった。」と題して1回だけ読書感想を書きました。
 それ以後、私は毎日この本を読んでいます。この本以外にも図書館へ行ったり本屋で立ち読みしたりして、進化や遺伝子について調べています。
昨日、日経サイエンス8月号が発売されたいたので買ってしまいました。「ヒトとサルを分けるDNA」という記事があり、立ち読みだけでは満足できなかったからです。人間に一番近い種はチンパンジーです。チンパンジーと人間のDNAは99%が共通です。残りの1%はどう違うのか。多くの研究者が探求しています。
ヒトがチンパンジーと別れてからもっとも激しく変化したDNAの配列は?」を調べ、1つの部分を見つけたとの報告です。
ヒト加速領域1」(human accelerrated region1:HAR1)を調べることによって、ヒトとチンパンジーの脳の隔たりを明らかにする事が可能になるかもしれないのです。このDNA配列の領域は118文字からなっています。チンパンジーとニワトリではたった2文字しか変わらないのに、ヒトとチンパンジーでは18文字も異なっています。
この違いがいったい何を意味しているのか?
HAR1はタンパク質を合成する遺伝子ではありません。HAR1は決まった時期に決まった場所で発現することで、脳の健康な皮質の形成を促します。すなわち健康な脳を形成する事ができるのです。
文字の数の違いは、すなわち、できあがった脳の働きの違いを生み出します。
ニワトリとチンパンジーの違い、チンパンジーとヒトの違い。この118文字の塩基配列の違いがヒトをヒトたらしめているとは本当にふしぎです。また、科学者の努力によって解明が着実に進んでいることを実感します。
続く・・・・

http://world.jpn.ph/

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タグ:DNA ヒト サル
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